目覚めない人の考えていること

1997年はアジア金融危機の年でした。

日本では山一證券を始め、生命保険会社の破綻が複数生じました。

新卒で入社した金融機関を転職したのはこの2年後です。

そして、その会社は破綻しました。

 

転職のきっかけは経営状態の悪化でした。

悪化ならともかく、隠蔽しようとする社内の動き、社員の退職金

ファンドに手を付ける動き。。。

荒れ狂う管理職笑。

一日中、怒鳴りまくってなぜかわからないけど、いつも起こっていました。

 

会社はなぜ存在するのか。

たった1人で働くより、2人の方が、10人の方が・・・仕事がうまくいき、

大きな仕事ができて結果として、社会に良い価値を提供することができる。

そのために組織はあるはずです。

しかし、経営がうまく行かなければ社員を削減しようとする。

社員の生活のために必要な給与、お金に手を付けるのはもはや会社として

存在する価値がないということです。

 

こんな会社にいてはだめだ。と思って転職したのですが、先輩や仲間は

その状況を認めることはできませんでした。

理解できないばかりか、転職する私達を裏切り者くらいに白眼視したものです。

 

そうして、約2年後に会社破綻。

「こんなことになるなんて、夢にも思わなかった」と口を揃えて言っていました。

目覚めないとはそういうことです。

自分を取り巻く環境がどんなに悪化しても見えない。

見ようとしない。

大丈夫。安全だ。そんなことはない。と私達のような転職する人を見て

批判をする。

同時に自分を客観的に見ることができなかったのです。

 

覚醒しない人の心は過去を見ている。

過去に知った生活、現実があたかも未来永遠に続くと信じ込んでいる。

自分が変化することを恐れ、何も変わらない一日が来ると信じているのです。

 

眠ったまま、自分に都合の良い夢を見ることを選択するのは自由。

しかし、そのようにはならないこともあります。

 

そして、気づいた時にはすべてが手遅れになる。そういう事があります。

その後、遅れて転職した人達は破綻会社出身者というリスタート点からの

やり直し。

転職先の給与は叩かれ、びっくりするほど低い金額でした。

先見性や自己客観視などと言います。

そうした習慣、モノの見方が必要ですね。

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